観光ブックにもなかなか載っていない知る人ぞ知るゴーストタウン、ネルソンゴーストタウン。
グーグルマップで検索しても出てこないこの鉱山廃墟は様々な映画撮影やプロモーションビデオ撮影のロケ地として使われています。
ラスベガスの中心から車で約50分
何もない砂漠の荒野をひたすらまっすぐ運転していくと、
突如現れる小さな町ネルソンタウン
人口はたったの7名、全員がお互いの顔を知っているという
そんな小さな街で、この巨大廃墟を管理しているのはとある1家族、トニー一族。
家族経営でこの巨大な炭鉱を管理しているというのだから驚きですよね
トニーの一族がこの炭鉱の跡地を見つけ、炭鉱を全て買い取ってツアーを始めたそうです
一族は家族全員で協力し合って岩や壊れたハシゴ、工具が転がる炭鉱を整備し
ここが黄金時代に栄えていたころの住民の遺品を集めてこの場所を一般公開しました。
ここを整備するのに嫌気がさして、トニーの一人娘は家を出ていったというのがこの家族の笑い話だそうな。
当時の生活がよくわかる大昔のコーラ、生活用品、猟銃、この場所で捕まえた動物の剥製。
それらはすべて当時のままツアーのオフィスに展示されています。
<撮影許可の取り方>
撮影する場合はここに問い合わせ、どんな内容で撮影するかを相談し、当日映画やドラマ撮影がないかどうか確認してから現地に向かいます。
この建物がオフィス、中は西部劇に出てくるようなバーカウンター。
オーナーやオーナーの友人がゆったり座ってくつろいでいます。
ここで改めて、撮影の目的や人数を伝え、参加者全員の名前をリストにサイン。
撮影費用を払って撮影開始です!
ただ、7~8割暑いこの街は、早朝からの撮影がオススメ。
陽が高くなる昼間に近づけば近づくほど猛暑になり、この時期はなんと46℃まで上昇。
どんなに水を飲んでも、体内の血が沸騰する感覚。
<ここで撮影された写真>
この日のスチームパンク撮影は早朝9:00から開始したものの、終わるころには44℃
この恰好でよく倒れずに撮影できた皆さんのアドレナリンの多さに感嘆。
廃墟にはさびれたガソリンスタンドやら、倉庫、壊れた車やバスの残骸
タンクや炭鉱に使った巨大な機械や柱の残骸がたくさん転がっています。
この上に乗ったりしてはいけなくて、原状復帰を徹底していれば自由に撮影していいというルール(※ある程度の英語力が問われます)
スチームパンク好きにはたまらない財宝の山々
130年近く前からここに住んでいた村の人たちの遺品もここに集められている
<せっかくだから炭鉱ツアーも体験しよう>
撮影させていただいたからには、ツアーも体験したいということで事前にツアーを予約
何度Hazukiですと名乗っても、ひたすら「Kabuki(歌舞伎)!楽しみにしているよKabuki!!!」と繰り返される
まぁKabukiのがメジャーだからいいんですけどね、寿司でも歌舞伎でもなんでもいいよおっちゃん
ツアーの予約は電話のみ(公式サイトツアーページはこちら)
電話対応も適当で面白いなぁと思っていたら我々のツアーガイドはアメリカ産高田純次!
9割ジョークで1割ほんと。
「ここで死んだこいつは楽しようとして工程さぼったら爆発しちまったんだよ、まぁ一回失敗しないと人は成長できねぇーしなぁ、ハッハッハッ!」
「全員(1回失敗したら次ねぇだろ・・・)」
というように、常に突っ込みを入れながらツアーを存分に楽しんだのでした。
炭坑内は23℃、
炭鉱の外は44℃の灼熱
避暑にはもってこいの場所です。
歴史や当時どんな状況で人々が働いていたのを実体験しながら進んでいくツアー
高田純次のジョークを聞きながらも、1割の真面目な話はとても勉強になりました。
(一行炭鉱を後にする)
ミスター高田純次ありがとうございました!!
ミスター高田純次のおかげでツアーがとても楽しめたので、将園さんに5ドル握らせて、オフィスに戻ろうとしているおっちゃんに、「追いかけて渡してきてください!」とお願いしました。
チップは渡さなくてもいいのですが、私や多くのアメリカ人は大体渡しています。
男性だったら手のひらに忍ばせて、ありがとうと言いながら握手をして渡すのがスマート。
おっちゃんはそれはそれは喜んでくれて、将園さんと仲良くおしゃべりしてました。
最後にコロラド川と渓谷を背景にヒヨコさんの撮影をして一行はまたベガスへと帰って行ったのでした。
暑い中みなさん本当に本当にお疲れ様でした、ロケーションが魅力的なところでする撮影は最高だな
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